日本では、ご承知の通り、周りの人の迷惑にならないよう、電車など公共の交通機関内で携帯電話で話すことは控え、リングトーンもミュートすることが常識になっています。ただ、他の国でもそうだとは限りません。
例えば英国ではQuiet Coachという、長距離電車に備えてある『静かに乗る車両』以外では携帯電話の使用は自由です。とは言うもののQuiet Coachでさえも携帯電話で話す人に時々出会います。
一方、英国でも車内で携帯電話で話す人を嫌がる人は少なくなく、簡単な調査を行うことにしました。
1から5の段階で1は『全然気にならない』5は『すごく気になる』の中から選んでいただきました。
その結果、38%は『気にならない』と答え、62%は『気になる』と答えました。『気にならない』の中でも『全然気にならない』人は19%。一方、『すごく気になる』と嫌がる人は38%いました。
匿名で回答くださった方もいらっしゃるため、正確な数字はわかりませんが、わかる中でも男女の比は約半々でした。
一番若い回答者は10代。この人は1の『全然気にならない』と回答しました。ただ『全然気にならない』とは言え、用件だけの短い会話なら良いけれど、大声で話したり、次々と電話をかけるのは止めて欲しい、というコメントをいただきました。
日本の方も回答くださいましたが、『気になる』と『気にならない』の比率は同等でした。
回答者のほとんどは英国在住ですが、元々はブラジルやオランダやマレーシアなど、世界各国からの方々が調査に参加下さいました。
今回の調査では、結論として、英国でも6割以上の人は公共の交通機関内で携帯電話で話すことは気になり、迷惑に感じていることがわかりました。
私個人としては、日本での習慣に慣れているせいか、緊急の用件でない限り、携帯電話で話すのはなるべく避けていただきたいと感じます。二人の人が会話をすることには抵抗ありませんが、不思議と片側だけの会話は耳障りに聞こえてきます。
『気になる』タイプでも『気にならない』タイプでも、グローバルに快く暮らしていくには『ほどほど』ということを念頭に置くことが肝心なのではないでしょうか。